「新しい公共」をめぐる不毛と希望6/西本→寺井

むしろ 吉里吉里地区 の存在とか、なんかあれはものすごく今更、古いものなんだろうけど、一周回って新しい公共を感じるんだけどなー。町長が死んじゃってるなかで、自分たちだけで道路開通させて、ヘリポート作って、ってものすごいことだと思うんだけど。

うん、吉里吉里地区 はすごいよ。井上ひさしは歯出して、天国で泣き笑いしてると思う。「古いものなんだろうけど、一周回って新しい公共」リストほしい。

プンプンしてて何が悪い!って思ってるってことだよね。それ自体が悪いわけじゃないし、、民主センセイの真っ白な感じも問題だし、つまりどこに向かってプンプンするか、じゃない?

プンプンしない人=クリーンでいい政治家ではないから、おっしゃるように、「どこに向かってプンプンするか」の問題だよね。政治家はとりあえず、集票のために動かざるを得ない。高齢者医療、福祉、道路港湾空港、農林漁業、今もおそらく、これ以外の分野に政治家は向かえないと思う、正直。個人的にいくら防衛に興味があろうと死刑廃止や拉致問題に興味があろうと今度の選挙の集票にならない。

うん。行政も企業も「できなかった」こと。それは一体、なんだろう。なんで行政も企業も、族議員も「できなかったこと」が私らに出来るか(を次はまじめにはなそっかね。)

そうやね、次から「できなかったこと」話せたらいいな!

そうだったね、、厄介だけど、これは「行政によるサービスの提供に関する公私分担のルール決め」の話だね。

「新しい公共」な議論ではその領域はおそらく99.9%の領域において「行政」が既になんらか関与している分野だということが、とにかくすっぽ抜けてる気がする。「行政」関与ーすなわち、必ずそこに公共財やら外部性やら情報の非対称性やらがある。「新しい公共」のドメインは、そういった行政が規制している領域なんだから、上記の分担ルールの設計もなく、「こにゃにゃちわ~」って参入するとせいぜい、ただ補助金を受け取ること程度しか出来ない。それは「新しい担い手」ではないよね。

寺井さんはどう思ってるかわからないけど、私らは「新しい公共」の拡大を必要と考える立場に対して、敢えて、(同じ立場で違う角度?から)挑戦する立場にいるのだと思う。

なんていうんでしょ、小さいけど若手の仲間の業界ができた。私らはおそらく、少なくともその一員として支援を実際に受けてきている。だけど、少なくとも市民活動「でない」とか、「脱」市民活動とかいう風に論戦を張ろうとした社会起業家たちは、「対」を与えるスローガン的なところで満足する傾向があって、実績が本当に市民活動「でない」ところに生まれているかといったら、市民活動のほうがよっぽどよっぽど力があって、大きなインパクトだったりする。生協も大地の会も。

こう考えると、「新しい公共」の議論は、市民(国民)の行政統制の視点から捉えた場合、その拡大=市民(国民)が「公共」に参画することで、これまで素人な市民(国民)が専門家たる行政(が際限なく拡大していくの)を全然統制できなかったのが、議会に任せるだけでなく、市民(国民)自らも自律的に統制できるようになる。つまり、「新しい公共」は市民(国民)による統制のための、行政と市民(国民)の架橋だ、と。その拡大により、次第に「行政サービス」支出は削減され、創意工夫で行政需要は賄われながら、ナショナルミニマムの小さな政府が実現されるだろうっていう議論。

大きいところで、こういうことを目指してるんですよっていうことが言いたいんですってのなら、何となくわかる。いいたいこと、目指してることはわかる。(わからなくない。)

ただ、もうそのすごい理想の「新しい公共」の拡大それ自体の議論はもうよくて(もう駒ちゃんパワーで充分としするなら)、これから拡大する?と仮にされるその「新しい公共」の力がいかに賢明に働き、小さな政府、社会の自立(包摂)をつくるかという問題なのだと思う。今、たぶん99.9%の「新しい公共」の運動は、行政サービス支出の削減、すなわち小さな政府づくりには寄与していない。民主党の「新しい公共」の宣言にある、〈何らかの居場所と出番づくり〉には寄与しているかもしれないけど、小さな政府には寄与していない。つまり、十分「賢明」には働いていない。

「新しい公共」の力が賢明に働いて、小さな政府と社会の自律(包摂)に寄与しているというモデルをつくらないといけない。それには、賢明に働いているのか否かという基準をつくらないといけない。

その基準はおそらく「公私分担のルール決め」の話だと思う。言い換えたら、事業サービスの対価をどのように求めるのか、つまり、受益と負担をどう設計をどうするか(できるか)の話。ずっと「行政」がサービス提供してきた分野だからね。「新しい公共」、ソーシャルベンチャーが参入しようとしている分野は。

「公私分担のルール決め」に入るつもりだったんだが、前提の話をしておきたくて仕方なくなって、それだけでこんな書いてしまった。ごめん。

でも「新しい公共」がもし積極的に評価されるとしたら上記の「行政に対する統制の手段を国民が(政治家を選ぶ以外に)得たこと」という文脈の中で、だと思う。そう考えると、市民参加、パブコメ、オンブズマンとかと同じ手段のひとつということ。

つまり、言ってしまえば「行政への統制」という意味において、ほとんど役に立たない可能性が大きいということだ。無力だということ。

だから、ずっと「行政」がサービス提供してきた分野において、どんな風にやったら、小さな政府と社会の自律(包摂)に寄与できるか、その「公私分担のルール(基準)」とそれに基づく相当な設計図が要る。これが無くチャレンジとか、希望が湧いたとか言ってると、今までの市民参加と一緒か、批判したそれにすら値しない。

そういえばさ、寺井さんと前に、「国も地方も財政破綻寸前だし、私ら世代ははっきり言ったら高齢者の医療費のために働いているような構造の下にいる。そんな構造の下で、一個人が純粋に「社会のために」「後世のために」と感じてやるべき、ほんとに意味のあるモデルって何だろね。」って話してたとき、寺井さんが「「オレオレ詐欺」だね」って即答したじゃない?

「あれは最高だね、なぜって、若者が稼げて、富の再分配に成功してる。おまけにネットにやり方が出てて、誰でもすぐ真似できる。」

って言ってたよね。おったまげたけど、ある種、想定していなかった感動的な答えでした。確かにそれは政治も行政も絶対に出来ないモデルだと思ったねえ。それが犯罪っていう哀しさも含めて。

「俺らの時代で少なくともソーシャルベンチャーと名乗り、公金をもらいながら「社会のために」という際に、オレオレ詐欺以下であるという危機感は持ったほうがいい。」

わたしゃね、あなたのこの発言にはおったまげたんですよ。

社会起業家はオレオレ詐欺以下・・・・。大問題ですよ。こんなこと言ってる人は、私らの業界じゃ。まあ、下限はオンブズマン以上ではありたいけど。どうですかね。オンブズマン的な情報開示も出来ていない素人集団になっているんじゃないでしょうかね、社会起業家のチャレンジっていう現実は。。。

これは今年の「新しい公共」業界の自省の流行語たるべきだね。とてもわかりやすく、構造的な課題や悲しみや時代性を全部包含してはりますわ。

だから次の対談では、ちょっとこのことも話してもらえたらと。私はその「新しい公共」が手本とするやり方の「公私分担のルール(基準)」とそれに基づく相当な設計図について、頑張って整理してみるわ。できっかわかんない。まったく、自信ないわ・・・。

寺井元一 w 社会起業家の全国大会で配布された団扇

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applepieperori について

We are writing some zines to share the exciting concept and method “HOSETSU (包摂)” .It means to bridge the gap between this side and the other side, what we know works to solve social problems and what is actually done in so many places and so on. My interest lies mainly in these ideas regarding tiny incidents of dairy life which is so embodied in what we call “HOSETSU (包摂)”.I want to create well-functioning “HOSETSU(包摂)” systems that work for vulnerable people(無防備な人たち).

コメント1件

  1. 10数年前、社会起業のハシリのようなことをやってました。(発想は80年代。自分ではOriginだと信じてた)。お上の金は絶対拒否の姿勢で、理由を訊かれてもただ感覚でとしか答えられませんが(説明し始めると100倍Text長くなるし)、結果今1億以上の借金背負ってます^^。ある意味オレオレ詐欺だと言われてもしょうがない**;。政治からの金を否定したのはActivistとしては当然だけど、ただ使いっぱなしで責任背負わなくて済むのはイイですよね。無責任で^^。これは使いっぱなしで返さない中途半端なArtistにもありがちなこと。、、。この問題を解決するには「政治」「政治的」という言葉が今とは反対の透明感を獲得する事ではないでしょうか。ま、ギリシャもローマも永遠ではあり得ないのですが。

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