「新しい公共」をめぐる不毛と希望3/寺井→西本

西本さん

ところで、今、橋龍こと、橋本龍太郎元首相の更新されなくなったHPの 2000年12月、経団連ホールでの「中央省庁等改革に関するセミナーにおける橋本大臣ご挨拶(要旨)」(首相退任後の第2次森内閣時の規制改革担当大臣 時)を読んでいました。

これ、どこで読めるんだ……と思ってたら「活動報告」ってコンテンツの中にあるのね。。あんた、コンテンツを発掘しすぎ… これ ですね。

って、脱線も脱線だったので、「新しい公共」にちゃんと話を戻すと、今回の対談はあれですね、あまり「新しい公共」関係者がオープンに言わないことだと思う。みんな知ってても、言わないことだね。こんなん話したって得しないと思うから。

僕はちょうど学生時代に、民主党が結党してすぐぐらいのタイミングで、某代議士のところで丁稚奉公みたいなことしてたから記憶に残ってるんだけど、民主党のそのころの主張は「クリーンな政治」「既得権益の打破(壊す)」が看板だった。要するに橋本龍太郎さんはもちろん、ずっと同じ事を日本の政治は取り組んでる。それが構造改革であり行革であり新しい公共であり、橋下知事曰くのグレートリセット(笑)であり、だと思う。

それでその頃から思ってたんだけど、「既得権益をなくす」っておかしいんだよね。利権ってどこにだってできちゃうもんだし(知人友人の存在だって利権の巣だけど、それってごく人間的だものな)、それを自分で手放すなんて普通の人間にできることではない。つまり必要なのは利権の流動化で、それって利権を持ってない側が、利権を持ってる側から奪う、そして新しい既得権益者になる、いずれまた奪われる、しかない。輪廻みたいなもんだよね。

「新しい公共」って、その利権を奪うための最新兵器、つまり政治的な必要性でできたキーワード。とは言ってもそんなに大規模なものではなくて、農業とか漁業とかと比べたら粒子レベル、商店街なんかと比べても砂粒レベルだろうけど。利権をどこに引っ張るかって言ったらソーシャルビジネスと言われている界隈なわけで。僕もそのおこぼれを多少なりともあずかっていて、まあNPOやらソーシャルビジネスやらと言われる人たちはなんだかんだその周縁にいるから、わざわざ自分たちで言及しないよね。つまりこれが、新しい既得権益者になったってことだと思う。

それで、まあこれから叩かれるよね、世の中に、だって新しい既得権益者になっちゃったんだから。奪われる側に回ったわけだから。ただまだ、硬直化もなにも、「新しい公共」って始まったばっかりだから。今から何ができるか、が重要。

だから民主が掲げた「新しい公共」とは、決して若いぽっとでの、おにいちゃんとおねえちゃんが「社会を変えよう」って叫んだら、なんか時の政権が振 り向いてくれはったわ〜みたいな盛り上がり!が最初ではない。もう、先達がドロドロの中をドロドロにもドロドロに頑張ったり、頑張りきれなかったりして、 つくってくれてた蓄積(とびばこ)のようなものです。

それは僕もそう思う。だからまあ、「新しい公共」ってのは永田町と霞が関でだけちょっと流行ってた流行語大賞みたいなもので、それ自体は大きな流れ、社会的な必要のなかの氷山の一角でしかない。

それで、結局は、、「新しい公共」ってことで何やるのってことだよね。なんか、ソーシャルビジネスやNPOの活躍みたいなことと一体になってるけど、個人的にはそうじゃないのでは???という気がしている。市場の失敗、公共サービスでカバーできない領域、そういう扱いだけでは足りないんだと思う。

つまり構造改革であり行革であり新しい公共であり、グレートリセットなんだとしたら、その目指すところはこの日本で、新しいライフスタイルや産業構造をどう作るか、ってことを考えないといけない。市場の失敗、公共サービスでカバーできない領域、をやってますよって実績だったら、いま一番大変そうな局所的なところ、つまり震災地に行けばいいやってなる(実際なってるし、お金も出てるよね)。そうじゃないと思う。

なんか、、新しい公共って、先に書いてるように、行政でもない、単なる民間企業でもない、ということなんだから。行政も企業も「やりたくなかった」ことじゃなくて、行政も企業も「できなかった」こと、とんでもないこと(笑)をやらなきゃいけない気がするよ。

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寺井元一/teraiman について

株式会社まちづクリエイティブ代表取締役。 NPO法人KOMPOSITION代表理事。 1977年、兵庫県生まれ。2001年、早稲田大学政経学部卒業のあと、同大学大学院に進学(のち中退)。2002年にNPO法人KOMPOSITIONを設立。 渋谷を拠点に若いアーティストやアスリートのため、活動の場や機会を提供する活動を始める。横浜・桜木町の壁画プロジェクト「桜木町 ON THE WALL」や、渋谷・代々木公園でのストリートボール大会「ALLDAY」などのイベントを企画運営してきた。 2010年、株式会社まちづクリエイティブを設立し、クリエイター層の誘致により松戸駅前エリアの活性化を目指す「MAD Cityプロジェクト」を開始。 多目的スペース「MAD City Gallery」開設、「松戸アートラインプロジェクト」の運営にも携わる。

コメント1件

  1. “必要なのは利権の流動化”

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